Claude Code導入支援プログラマーがいない会社に、業務の道具として入れる
このページは、経営者・所長の方がClaude Codeを「自社に入れるべきか」を判断するために書いています。 技術の話は最小限にし、費用・安全・何ができるかを先に書きます。
Claude Codeとは何か(3行で)
Anthropic社が提供する、パソコンの中で動くAIです。チャット画面に文章を打つのではなく、 「会社のルールを書いたファイル」を読ませたうえで、ファイルを読み書きし、決まった手順を実行します。 もともとはプログラマー向けですが、「ルールを覚えて、その通りに仕事をする」性質が、事務の型を任せるのに向いています。
プログラミングが要らない理由
設定ファイル(CLAUDE.mdと呼びます)は日本語の文章です。「請求書という言葉が出たら経理のルールを読む」「顧客名は伏せて扱う」と書いておけば、その通りに動きます。 設定は私が作ります。社員の方が覚えるのは「話しかけ方」だけです。最初の1週間は画面共有で一緒に操作します。
参考までに、私自身の設定ファイルには「AIの役員10人と社員約40人」の役割が日本語で書いてあり、 「これ出していい?」と聞くと品質担当が判定し、「請求書どうする?」と聞くと経理担当が動きます。 トップページに実物の抜粋を載せています。
ChatGPTとの違い
| ChatGPT(ブラウザ) | Claude Code | |
|---|---|---|
| 使い方 | 毎回、指示を書く | 会社のルールを1回書けば、以後はそれに従う |
| ファイル | 都度アップロード | 社内のフォルダを直接読み書きする |
| 向く業務 | 単発の文章作成・相談 | 毎週同じ手順で繰り返す事務 |
| 導入の難しさ | 低い | 初期設定に知識が要る(ここを私が担当) |
ChatGPTを否定するものではありません。単発の相談はChatGPTのほうが手軽です。「毎週同じ事務がある」ならClaude Codeが向く、という切り分けです。
情報の安全について
- Claudeの有料プランは、入力内容をAIの学習に使わない設定にできます。納品時にこの設定を確認したうえでお渡しします。
- 「入力してよい情報・ダメな情報」を御社の業務に合わせて1枚のルールにします。顧客名・マイナンバー・口座番号は原則入力しない設計にします。
- 士業の方には、守秘義務を踏まえたルールと、顧問先への説明文書のひな形まで用意します。
費用
- ツール利用料: Claude Pro が1人あたり月20ドル前後(2026年9月時点。Anthropic社の価格改定があれば変わります)。お客様が直接契約します。
- 導入支援: AI自動化伴走支援 月額30万円(税別)〜。1業務から全社まで、人数と業務の数で決めます(10名までは30万円が目安)。
- 個人事業主の方・代表者1名でまず試したい方: おためしプラン 月額10万円(税別)〜。
- 最低契約期間はどちらも3か月。以降は1か月ごとの更新です。
補助金は使えるか
正直に書きます。中小企業庁の「デジタル化・AI導入補助金2026」は、事務局に登録されたITツールの導入が対象で、 Claude Codeのような汎用AIの導入支援や研修は対象外です。また厚生労働省の人材開発支援助成金も、2026年8月の改正で汎用的なAIリテラシー研修は助成対象から外れています。 「AI導入補助金が使えます」と言う業者がいたら、対象ツールの登録番号を確認してください。
出典: 中小企業庁「デジタル化・AI導入補助金2026」公募要領 / 厚生労働省 人材開発支援助成金(2026年8月3日改正)
導入の流れ
- 無料相談(30分・オンライン)。使うべきかどうかから話します
- 業務の棚卸し(2時間)。任せる1業務を決めます
- 設定とルール作り(私の作業・初月)
- 研修(操作・運用)と手順書のお渡し
- 2か月目以降は毎月の定例で使われ方を確認し、任せる業務を増やす
向いていないケース
- 社内にパソコンがほぼない、または全員がスマホだけで仕事をしている
- 「AIに全部任せて人を減らしたい」が目的の場合。人が確認する前提で設計します
- 顧客対応の完全自動化(チャットボットで24時間対応など)。文書・事務が私の守備範囲です